システムやアプリケーションの開発を外部企業へ委託する場合、契約のスタイルは大きく分けて「受託開発」と「SES」の2つがあります。その違いをよく理解しておくなら、クライアントはよりコストパフォーマンスの良い契約を選択できるでしょう。
受託開発とは、クライアントから依頼を受けた企業がシステムやアプリケーションの開発を設計から完成まで引き受けるという契約です。
1つのプロジェクトを外注するため、費用は総じて大きくなります。
また、いったんシステムの概要が決まってプロジェクトが動き出したら、クライアントからスタッフを派遣して現場を指揮したり、新たな機能の追加や仕様の変更を定期的に依頼したりすることはできないということも覚えておきましょう。
一方で、受注した企業には納品の義務が発生します。
指定された期日までに発注されたものを納品できなければ契約満了とはならないので、基本的にクライアントからの支払いは行われません。
SESは、クライアントが必要とする技術を持ったエンジニアを指定された期間派遣するサービスのことです。
開発自体はクライアントが社内で実施しており、そこに派遣されたエンジニアが常駐して、技術的サポートを提供するというスタイルになります。
SES契約では、エンジニアスタッフを派遣した企業に対して納品の義務は発生しません。
一般の派遣会社と同様、エンジニアの就業時間に応じてクライアントが支払いを行います。
そのため、受託開発と比較すると基本的にコストは低く抑えられるというのが違いです。
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